2011年7月14日木曜日

7月14日

菅首相は、13日の夕方、今後のエネルギー政策について
「将来は原発がなくてもやっていける社会を実現」すると発表。
それらしきニュアンスのことは以前から述べていたが、
明確に脱原発に方向転換すると打ち出したのは、今回がはじめてだ。
福島の現実を考えると、遅すぎるという思いも正直あるにはあるが………。
まずは一歩(半歩か?)前進。

毎日放送の「たねまきジャーナル」で、
京都大学原子炉実験所の小出裕章さんは、南相馬市の牛肉のセシウム問題について、次のように述べておられた、というメールが、
毎回テープ起こしをされているかたからメールで届いた。以下。

………食品の放射性物質の基準値で、牛肉で基準の7倍のセシウム、
牛のえさに基準値の60倍のセシウムがあり、
この「基準値」に科学的な客観性はない。
放射線被曝はいかなる意味でも危険であり、微量でも危険であることに変わりはない。
どこまでは安全、という線を引くことはサイエンスでは不可能で、
「社会的にどこまで我慢するかを決めるだけ」。

日本の基準は水も野菜もウクライナより緩く、
こういう基準値を決めざるを得ず、ウクライナより緩いのは問題。
放射線はどんな微量でも危険で、どこまで受け入れるかは、
自分たちで決めないといけない。
牛肉に関して、専門家があちこちで話している。
1日何g食べて、1年でどれだけになり、心配がないという人が多いが、
「もしそう思われるなら、その人が食べてほしい」。
東電の社員食堂、国会議員も汚染されたものを食べて欲しい。
牛肉だけでなく、魚、野菜などたくさんあり、数値がどうのこうの以前に、
放射能汚染物質を食べても安全というなら、
そう主張する人や国会議員、東電社員が食べるべき………。

小出さんはもっと柔らかな口調で話をされているのだが、本当にそうなのだ。