チェルノブイリの原発の事故のあと、『まだ、まにあうのなら』
(地湧社・刊。2006年に補強版刊行)というブックレットを書かれ、
多くの人々を脱原発へと背中を押してくれた甘蔗珠恵子さんから
長い手紙をいただいた。
そのお手紙の中で、ずっと以前、福岡で講演があった折り、お目にかかった瞬間、
わたしが彼女をHUGして、「そんなことには慣れていない」彼女は、
うまく対応できなかったことが申し訳ない、とあった。
そうだった。
実をいえば、わたしもHUGに慣れてはいない。
するほうも、されるほうもである。
それでもあの時、反射的にHUGしてしまったのは、
『まだ、まにあうのなら』への熱い共感と感謝の思いがあったからだろう。
甘蔗さん。
いつかどこかで再びお目にかかれる日があったときは、脱原発が成功したね、と今度こそお互い照れずにHUGさせてください!
福島第一原発のニュースが少なくなる中で、焦る思いと対峙しながら、25年近く前の、HUGをを思い出すわたしがいる。
今朝の新聞には、この国の市民の七割が原発には反対という数字が。