3月11日から、8か月と1日が過ぎようとしている。
今日は、岩手で講演。
秋にあった脱原発集会で岩手を訪れたときは
かすかに黄色を帯びていた並木の銀杏が
与謝野晶子風にいうと、今日は金色に。
今日訪れたところは、
内陸部で東日本大震災の被害は少なかったと
土地のかたが言っておられたが、
「親類や友人が被害の大きかった海っ側で暮らしている」
というかたもおられた。
同時に
「自分にはいったい何ができるかを考え続けて、
時々自己嫌悪に陥ることがある。
でも、忘れない、ずっと記憶に刻んでおくことを、
8か月たったいま、自分や子どもたちと約束している」
というかたも。
金色の銀杏と真紅の満天星つつじと、
「明日あたり山は雪かな」。
そんな言葉が心に響く初冬の岩手の一日だった。