纐纈あやさんが初監督した『祝の島』をDVDで観たという話は数日前に書いた。
是非おすすめしたい作品だが、
そのブログを読んでくださった作家渡辺一枝さんから、『女たちの3・11l それでも、私は命を繋いでいく。』(脱原発ナガノ・2011フォーラム 編・オフィスエム発行)が送られてきた。
一枝さんをはじめ、前掲の纐纈あやさん、ドキュメンタリー映画『花はどこへいった』の監督・坂田雅子さん(亡くなったお母様が『聞いてください』の著者・坂田静子さん)たちの鼎談をまとめた本だ。
坂田さんはベトナムでの兵役を体験した夫、フォトジャーナリストのグレッグ・デイビスさんが癌で亡くなったのをきかっけに、ベトナム戦争でも盛んに使われた枯葉剤の世代を超えた被害を取材し映画化したのが、『花はどこへいった』だった。
このドキュメントを制作されたときに坂田さんとはクレヨンハウスでお目にかかっている.
渡辺一枝さんは『夏の学校』の講師をお願いしたこともあるし、憲法などをテーマとした会でもお目にかかる機会が多い、以前からのお知り合いだ。
そして、纐纈あやさんは、先日の朝の教室の講師、フォトジャーナリストであり、映画監督の本橋誠一さんのもとで、映画製作にかかわってきたかただ。
『祝の島』を拝見してから、はるか年下だが、仲間という気持ちになっている……といったあんばいで、どこかで、ひとは繋がっているのだ、と再確認した。
『女たちの3・11』には、30年も祝島で原発に反対してこれたのは「おばちゃんたちの力です」というエピソードが紹介されている。
「おばちゃんたちは、『危ないもんは危ない、嫌なものは嫌』と実にはっきりしていて、それはもう理屈じゃないのです」。
この鼎談の司会をされているのは、この本の発行もと「オフィスエム」の代表・寺島純子さん。その寺島さんはこうおっしゃっている。
「女性の生活実感から感じる「ヤバさ」のようなものは、案外正しいのかも知れないと思うんですよね」
NOというべきものにはNO。そして心から賛同するのものにはエールを!
女たちはいま、「イズム」に寄りかからず、自前の言葉で声をあげはじめている。