この12月に刊行予定の翻訳絵本『ハグくまさん』と
『生まれかわったヘラジカさん』の最終稿に目を通す。
ちいさなひとたちも手にする絵本なので余計のこと、
ひとつひとつの言葉の選択に悩む。
最後の最後に来て、加筆したり、言葉を選びかえたり……。
手元にある限りは、そんなことを繰り返してしまう自分を知っている。
それがまた楽しいのだ。それでまた「愛しすぎてしまう」のだ。
2冊とも、カナダの絵本作家ニコラス・オールドランドの
「人生を希望に変える絵本」シリーズで、
『ハグくまさん』は、なんでもハグしてしまう平和主義のくまさんが、
生まれてはじめて愛せない、ハグもできないもの(森の木を切り倒そうと
する人間なのだが)に出会ったとき、どうするかを描いたもの。
『生まれかわったヘラジカさん』は、無気力なヘラジカさんが
「自分はこのままでいいの?」と気づいた時、
何がどう変わっていくかを描いた絵本。
生まれてはじめて本というものに出会うちいさなひとから、
年齢制限なし、大人にとっても大事なメッセージが含んだ絵本たちだ。
ニコラスの絵本、3冊目は、いつの間にか「忙しいこと」が
人生の目的そのものになってしまったビーバーが主人公。
なんだか身につまされる。
加筆修正のあいまに、FM東京の3・11から8か月。
わたしたちはどう変わったかの取材。
ただいま19時。
これからもうひとつの仕事に向けて、クレヨンハウスからご出勤。