2012年1月14日土曜日

1月14日

東日本大震災から10か月と3日がたとうとしている。

もう一度大掃除をしなければ、と仕事部屋に積み上げられた資料の山を前に考えるのだが、
しなければならないことが多すぎて、整理は今回も後回しになりそうな予感がする。
そのくせ、しなければならないことに取り掛かると、資料整理が気になるのは、
遠い昔、試験勉強より、読みかけの小説が気になって仕方がなかった心理と似ているかもしれない。
それでも、この資料の山の中で、どこに何があるかは、わたししか知らないし、
ほかのだれかに触れられるのも困るのだ。

まず資料の山のひとつは、東京新聞「こちら特報部」の記事。
特に2011年3月11日以降の原発の記事は、とても参考になる。
デスクのおひとり田原牧さんには「朝の教室」での講演もお願いし、
間もなくブックレットとして刊行される。

講演内容に大幅に加筆してくださった。
その校正作業をしながら、わたし自身とても興奮し、何度も何度も読み返した。
この視点、この姿勢こそがジャーナリズムなのだ、と。
ジャーナリズム不在の社会と言われて久しいが(踏ん張っておられるかたもいる)、
「こちら特報部」のような記事こそ、多くの読者が求めるものではないだろうか。

「朝の教室」でのご縁がある前から、ずっと愛読してきた「こちら特報部」。
一冊の本にまとまらないかなあ、と思いながら、その日まではとっておこうと決めて、
部屋の壁を背に、月別に分けた大きな山が10個も。