2012年1月17日火曜日

1月17日

今日は朝から、脱原発の署名活動にも積極的に取り組んでおられる、
ある生協会員のかたがたへの講演会。

新宿の駅頭でも署名活動をされる予定があるとおっしゃていた。
「街頭での署名は、今回はじめてなのですが、頑張ります」
本当にありがたい。多くの会員さんが、次世代、さらなる次世代のことも考えて、
原発のシビアアクシデントと取り組んでおられる。
「わたしたちの代で、答えをださなくては」と。

むろん「脱」に成功したからといって、核のゴミはそのまま残る。
一時、モンゴルに最終の核のゴミ捨て場をという声があったが、
幸い、モンゴルのひとたちの反対で、この計画は流れている。
それでもまだ「原発の輸出」をこの国は考えている。
脱原発をいうと、経済を破綻させる気かという声があがる。
が、「経済を守る」と言いながら、彼らが守りたいのは結局は、
大企業、その中でも輸出経済だけなのだろう。
汗水流して働いている、まっとうな市民の経済生活など、どうでもいいのか。
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「子どもには、やはり食べものを選んでいます。
そうして選んでしまう自分が、とてもエゴイスティック思えて苦しくてならないのです」
会場で言葉を選びながら、苦しい胸のうちを打ち明けてくださった若い女性がおられた。
彼女の年代から考えると、お子さんはまだまだ小さいに違いない。
「エゴイスティックに思える」、「苦しい」とおっしゃったとき、目が潤んでいた。
「どうかご自分を責めないでください。子どもを守るのは大人の役目です。
わたしがあなたであるなら、同じことをします」
そんな風に応えながら、わたしもつい涙ぐんでしまう。
このところ、涙腺が緩くなっていて、すぐ涙ぐんでしまうのだ。
「涙は女の武器だ」と言ったひともいたけれど、そんなことはない。
涙を流すことを、わたしはおそれない。
それが、明日の力になるのなら。
それが、明日のエネルギーになるのなら、
涙もまた再生可能なひとのエネルギーであると信じている。

午後、クレヨンハウスに出社。
仕事の打ち合わせをいくつか終えてから、4月22日(日)の午後に予定している、
京都大学原子炉実験所の小出裕章さんの講演会の打ち合わせを
『クーヨン』編集長と、ミズの責任者と。
予約方法も含めて、詳細は追ってホームページでもお知らせします。