2012年1月6日金曜日

1月6日

どうやら風邪をひきこんでしまったようだ。
熱は下がったのだが、ちょいと怠い。
まさに、鬼のかく乱。

明日の「朝の教室」、2012年最初の講演会だ。
講師はご案内のように、ノンフィクション作家の柳田邦男さん。
日航ジャンボ機墜落事故やJR福知山線脱線事故など検証にかかわり、
昨2011年には、福島原発の事故調査・検証委員にも就任された。
昨年9月に刊行された『「想定外」の罠……大震災と原発』は、
当時、いやというほど繰り返された「想定外」という言葉の陰に隠された
「失敗の核心」を突いた力作である。

ところで、わたしはやはり元日の関東地方の地震以降
(昨日も福島で確か2度あった)の、
第一原発4号機の状態が気になって仕方がない。
ネットではいろいろな「声」が飛び交っている。
多くのマス・メディアからは一向に「その後」が聞こえてこないようだ。
何度も何度も矮小化や隠ぺい体質を体験させられてくると、
懐疑的にならざるを得ないのが、市民だ。
なんでもなければ、それでいいのだが。

『福島は訴える』(福島県九条の会・著 かもがわ出版・刊)を読む。
……「くらし」「子育て」「なりわい」を
原発に破壊された 私たちの願いと闘い……
とタイトルの横にはある。
本文の中で特に、「私たちも叫びたい 訴えたい」、
中学生が書いた朗読発表のシナリオ、というパートに登場する、
ひとつひとつの言葉が、そして言葉の向こう側にある混沌が、心に突き刺さる。