柳田邦男さんの「朝の教室」が無事終了。
風の冷たい土曜日の朝、続々と多くの受講生のかたがたが集まってくださった。
なぜ福島第一原発でシビアアクシデントが起きてしまったのか。
それは果たして、繰り返し説明されてきたような「想定外」のことなのか。
むしろ「想定外」という言葉の向こうに、
かけがえのない問いや疑問を強引に切り捨ててきた「国策」としての「それ」があったのではないか。
柳田さん独特の「解き明かし」に、
「シビアアクシデントの全容がすとんと心に落ちました……」
受講生からそんなお声も。
ところで今朝の教室でお知らせした、また、一昨日のブログでもお知らせした
「大間原発裁判報告会と説明会」について再度お知らせを。
大間の地に大間原発の話が持ち上がったのは、30数年前。
電源開発に最後まで土地を売らなかったのが、熊谷あさ子さん。
鎌田慧さんのご著書でも詳しく紹介されているし、
同じく朝の教室でお話しいただいた詩人アーサー・ビナードさんが
「ぼくがもっとも尊敬する女性」といっていたのも、熊谷あさこさんだ。
あさこさんは、「土地から穫れる野菜と海から捕れる海産物で、私たちは生きてゆけます」
そう言って、のけぞるほどに巨額な金額を提示されても、その土地を手放そうとしなかった。
その、あさこさんが不慮のアクシデントとしか言えないような最後を迎え、
いまは娘さんの厚子さんや、函館で暮らす有志たちが、その意志を継いでおられる。
昨年の9・19の集会にも、厚子さんは来られていた。
写真でしかお目にかかったこととのないあさこさんと面影が重なる厚子さんだった。
あさこさんについては、大間原発裁判の原告のおひとりから、
どんなに素晴らしいひとであったか、聞きしたことがある。
その大間原発の裁判報告会と説明会が、東京で開かれる。
・2月3日 午後6時30分~午後8時
・東京御茶ノ水のYWCAで、「大間原発裁判報告会と説明会」が開かれます。
・報告者:竹田としこ(大間原発訴訟の会・代表)
・報告者:森越清彦弁護士(大間原発訴訟・函館弁護団代表)
・報告者:原子力資料情報室スタッフ予定
・主催:大間原発訴訟の会 (函館市松蔭町1-12 函館YWCA内
電話&FAX 0138-51-9718
mail ysnt@ms8.ncv.ne.jp