被災地の子どもに本を贈ろうと立ち上げた、わたしたちの
「HUG&READ」もっと抱きしめよう、もっと読んであげよう。
個人からの寄贈も増えている。ありがとうございます。
ありがたくて、まずは、ちゃんと到着しました、と
送ってくださったかたがたにお伝えしたくて、
ご報告とお礼の電話をかけている。
小回りが利く小さな組織だから、できることもあるのだ。
電話口に出られたかたは、みな一様に3・11のあの瞬間から、
「自分にできること」を考え、悩んでこられた。
ACジャパンのコマーシャルに呼びかけられるまでもなく、
それが「市民」の心情であるだろう。
お礼を申し上げると、反対にお礼を言われたりして、恐縮する。
本を詰めたダンボールに、被災地のかたがたへのメッセージや
絵(子どもたちの)をかいて下さっているかたがたも多い。
それら倉庫に到着したダンボールを開けて、本がだぶらないように
区分けし、一緒に活動をしている「Save the Children japan」や、
被災された方々に直送する。
お孫さんを、HUGしながらREADした本を、という祖母。
やがて迎える子どものために絵本を毎月1冊ずつ買ってきました、
とおっしゃる若いご夫婦。長年保育士をされている女性。
「母の介護がなくなれば、ボランティアで被災地に入っていたと
思いますが」とおっしゃる阪神の女性………。
一冊、一冊に心がこもった本たちである。
「HUG&READ」の活動内容は日々、本ブログに
発表させていただいている。
「こんなことをしなくていい日」が平和で平穏な社会だが、
「こんなことをしなければならない日」の中に、
市民の目線の暖かさと深さと切羽詰った思いが、こんなにも。
やたら涙ぐむ瞬間が増えた。