2011年6月20日月曜日

6月20日

はっきりしない空模様が続いている。
母がいた頃、こういった天候の日は水分の補給に苦労した。
暑い、のではなく、蒸し暑いのだ。
湿度が高いので、あまり喉の渇きを覚えないのだろう。
「飲みたい」という本人の意欲とは別に、かなり強引に娘は「水分補給」をしていた。
「水を飲む」ではなく、「水分補給」という言葉が、なんとも悲しい。
母は認知症も併発していたから、自分の体調を自分ではかることが難しかった。
その分、周囲が気をつけていなければなかったのだ。
ヘルパーさんや在宅看護の看護師さんたちと書いた連絡ノート。
本日の水分摂取量計、800cc、900ccの文字が目に浮かぶ。
被災地で暮すお年寄りも充分水を摂っていただきたい。
熱中症は室内でも起きるのだから。

北海道の友人から、京大原子炉実験所の小出裕章さんの講演会に参加した様子がメールで届いた。
大盛況であったそうだが、こんな時代がくることを、小出さんは望んではいなかったはずだ。
そのために、40年間、警告を発せられてきたのだが。
余談ながら、小出さんとメールのやりとりをしたとき、
「できたら、さん、と呼んでください」というフレーズがあったので、
以来、心からの敬意をこめて、小出さんとお呼びしている。

北海道には泊原発がある。
泊村には、毎日、海の温度を測って、原発に警鐘を鳴らし続ける男性もおられる。
紙芝居で、原発の危険性を訴えておられる、確か保育士をされていた方だ。
友人が、5/20のインターネット毎日ニュースを送ってくれた。
以下、送られてきた文言。

………北海道電力は20日、泊原発3号機(北海道泊村)で予定するプルサーマル発電用の
ウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料製造に向けた検査申請を経済産業省に行った。
電気事業法に基づくもので、6月にも燃料加工を委託しているフランス企業が製造を始める。
早ければ12年度中に原子炉に装填(そうてん)・発電を開始する。
泊原発周辺の自治体などからは「問題はない」「時期尚早」と、賛否両論の声が上がった。
泊村の牧野浩臣村長は
「MOX燃料製造は以前からの計画であり(福島第1原発の事故後であろうと)申請は問題はない。
泊原発では福島のような事故は想定されないうえ、北電も緊急安全対策を講じている」
と理解を示した。
泊原発から約40キロ離れた黒松内町の若見雅明町長は
「時期尚早だ。福島第1原発は『安全だ』と言われていた構造体が壊れてしまった。
プルサーマル計画もより慎重であるべきだ」
と指摘した。
高橋はるみ北海道知事は
「福島第1原発事故で、MOX燃料の影響は明らかになっていない。
今後、MOX燃料に起因する課題が確認された場合、適切に対応していく」
とのコメントを発表した。
道幹部は
「道はまだ(試験運転中の)泊原発3号機の営業運転の是非さえ判断していない。
北電は営業運転よりも先の動きをしている」
と戸惑いの表情を浮かべ
「道民は『福島での影響の有無が明確になるまで、もうちょっと待てばいいのでは』と思うだろう」
と話した。
脱原発運動を展開する北海道平和運動フォーラムの長田秀樹事務局長は
「少なくとも福島の事故でのMOX燃料の影響を検証するまでは凍結すべきで、
スケジュールありきの北電の対応は道民の意識とかけ離れている」
と批判した………。

以下、友人のメールに戻る。
「この計画に対して、道民の中ではやはり疑心暗鬼がふくらんでいると私は感じています。
今日の質疑でもこの不安が語られていました。
(福島原発のMOX燃料の影響も、なんだかうやむやに隠されてしまった感があり)
上田札幌市長はこれに対し、6/16にプルサーマル計画を「凍結すべき」との見解を出しています。
道内の弁護士らが泊原発を止める運動も立ち上げており、お会いした弁護士は、
「とにかく泊を止める!」ことから始めると話していました。
わたしも呼びかけ人のひとりである「1000万人の署名活動」。
年齢制限なし、の署名である。よろしく!