2011年6月27日月曜日

6月27日

新しい一週間がはじまった。
東京は今日も曇り空。時々小雨。
クレヨンハウスではいま、向日葵と朝顔、夕顔がぐんぐん育っている。
向日葵は寄せ植え用に、丈の短いものから1メートル50センチ以上になるもので。
朝顔は透明感のあるブルーの花が咲くヘブンリーブルーを。
純白の漏斗型の大輪の花を、夕暮れから開いてくれる夕顔も。
緑のカーテンはここ数年続けていることだが、今年は特に。
週のはじめ、新潟の知り合いから以下のメールが回ってきた。

福島原発事故に関心のある方々に以下の転送のお願いがあります。
今月24日に、5年前の稼動中の志賀原発の差止を命ずる判決を書いた井戸謙一元裁判長にも
代理人の1人として滋賀から福島県郡山に出向いてもらい、福島地裁郡山支部に、郡山市を相手に郡山市の小中学生14名が年1ミリシーベルト以下の安全な場で教育を実施するよう求める裁判(仮処分)を申し立てました。

以下は、その映像と報道記事です。
放射線懸念 「学校疎開」求め申し立て(TBS News)
http://news.tbs.co.jp/20110624/newseye/tbs_newseye4759733.html
学校の集団疎開求め仮処分申請~郡山の子ら14名
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1132
その他記事
http://news.google.com/news/more?pz=1&cf=all&ned=jp&cf=all&ncl=ds0xHD9CiaM9MrMJhRL97pZBijREM

また、この裁判の概要や趣旨は、提訴のあとの記者会見で読み上げた以下の声明文に 述べられています。
記者会見要旨
http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/110624PressRelease.pdf

提訴後の夕方、裁判所から連絡があり、
第1回の期日を、7月5日(火)午後4時半(予定)となりました。
問題はこの裁判の今後の行方ですが、以下は、長らく裁判官を経験してきた井戸謙一さんのコメントです。

「裁判所としては,何らかの救済が必要だと思っても,救済を求めているのが一部の親に過ぎず、それによって、救済を求めていない多くの子や 親に重大な影響を生じうるような決定を出すのは、出しにくいと思います。
すなわち、債権者になっているのは少数の親に過ぎないが、これを支持するサイレントマジョリティがいることを示さなければ、裁判所は積極的な決定は出せないと思うのです。
裁判所が最もナーバスになるのは市民の連合の力です。そこで、当日、少しでも多くの方が、郡山支部の裁判所に集まっていただくようお願い申し上げます」。

以下、この裁判の情報です。
今回の裁判の焦点の1つはICRP勧告とECRR勧告のどちらが科学裁判の基礎になるかです。
当日の記者会見では、英国にいるECRR議長のクリス・バズビー博士からSkypeで会見に参加してもらい、声明を出してもらいました。
これは6年前のイネ裁判提訴のときには想像もつかなかった科学者との連帯でした。
中東の民主化がようやく日本にも訪れるのを実感した瞬間でした。
また、バズビーさんには、7月に来日して、福島で精力的に講演を してもらうため準備を進めています。


★申立関係
仮処分申立書
http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/110624application.pdf
別紙「環境放射線モニタリング一覧表」
http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/attachmonitaring.school0601.pdf

報告書(債権者代理人柳原)
http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/110623kou1report.pdf

★報道関係
放射線懸念 「学校疎開」求め申し立て(TBS News)
http://news.tbs.co.jp/20110624/newseye/tbs_newseye4759733.html

学校の集団疎開求め仮処分申請~郡山の子ら14名
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1132

その他記事
http://news.google.com/news/more?pz=1&cf=all&ned=jp&cf=all&ncl=ds0xHD9CiaM9MrMJhRL97pZBijREM


★申立の証拠資料・参考文献
報告書で取り上げた放射線量の測定値の資料
1、文科省、原子力安全委員会、原子力安全・保安院、共同作成
「実測値に基づく各地点の積算線量の推計値」(甲2号証)(2頁の表の最上行、地点番号 89)
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/06/09/1305519_0525.pdf
2、福島第一原子力発電所の20km以遠のモニタリング結果[平成23年4月5日(火曜日)10時00分時点](甲3号証)
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/04/05/1304667_040510.pdf
3、福島県作成の「環境放射線モニタリング結果(平成23年4月5日~7日実施分)」(甲4号証)
http://www.pref.fukushima.jp/j/schoolmonitamatome.pdf
4、原子力災害現地対策本部(放射線班)と福島県災害対策本部(原子力班)
共同作成「環境放射線モニタリング調査結果(6月1日調査速報値)(甲5号証)
http://www.pref.fukushima.jp/j/monitaring.school0601.pdf


★申立に対する科学者の声明
1、ECRR(欧州放射線リスク委員会)議長クリス・バズビー博士
和訳
http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/110623Statement-BusbyJ.pdf
原文
http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/110623Statement-BusbyE.pdf

2、ピッツバーグ医科大学放射線科の放射線物理学名誉教授アーネスト・スターングラス博士
(核実験の死の灰〔放射性降下物質〕による被曝で世界の子供たちの白血病・
ガン急増の事実を議会で報告し、これがきっかけで米ソ核実験停止条約が締結)
和訳
http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/110623Messag-SternglassJ.pdf
原文
http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/110623Messag-SternglassE.pdf

3、国際的な放射能汚染の専門家ローレン・モレ博士
(ローレンス・リバモア核兵器研究所とヤッカマウンテン高レベル核廃棄物貯蔵所プロジェクトの
内部告発をした元リバモア研究所員)

和訳(準備中)
原文(準備中)
市民の、市民による、市民のための原発事故対策
http://1am.sakura.ne.jp/DEW/Fukushima/info1.htm

どうか、どうかよろしく、とわたしからも。